序章
それはこの世界が始まるよりも、遥か古の昔。
ある日突如として天空から一輪の光がこの地上へ差し込んだ。
その光はやがて雨となり地上へ降り注ぎ、気が付けばいくつもの小さな流れをつくりだし……
気が付けば流れは川となって、最後にはこの地上の全ての生命の始まり「海」を作り出したのだった。
これから始まる新たな命。
地上に降り立った神々は、この小さな全ての始まりを見守るものとして「ニルザ」と呼ばれる”始まりの番人”を作り出した。
新しい命
最初はたった一滴の雨粒から始まったこの世界も、いつしか沢山の新しい命が芽生え、全てがいきいきと輝きだした。
最初は草や花、そして水や土ばかりだったこの世界も、
長い長い年月を経てヒューマンやエルフと呼ばれる新たな生命体を生み出していた。
それを見守っていた守護者ニルザは、この新しい命達に「知恵」という
これまでの命達には教えなかった新しい力を授けてみた。
「知恵」を手にした新たな命達が今度はどういった進化を見せてくれるのか……
ニルザの期待は裏切られる事なく、「知恵」を手にした彼らは神や守護者ニルザが考えも及ばなかった速さで
急速に繁栄を遂げていったのであった。
暗闇のはじまり
守護者ニルザが与えた「知恵」という新しい力は、その後誰もが思いもよらぬ速さで進化を遂げていった。
「知恵」は時として人を助ける力となり、またある時は想いを伝える道具ともなり、人々を幸せにする力として発展していった。
だがある時、その「知恵」は突如として「悪」というものを生み出した。
「知恵」から生み出された「悪」はいつしか人々に伝染し、
誰もがそれを止められないほどに大きく全てを蔽ってしまっった。
その事態に気が付いたニルザは神々に覚られる事を恐れ、神から与えられた全能力をもってそれら「悪」と対峙して
圧倒的な力によってねじ伏せたのだった。
孤独
圧倒的な力によって「悪」をねじ伏せたニルザは、それまで人々から慕われていた状況から一転、
そのあまりの強さから畏怖の念をもち見られるようになった。
ニルザの周りにいた優しい人々はいつしか途絶え、そしてニルザも少しずつ人々から遠ざかっていったのだった。
闇の中
深い闇がどこまでも永遠に続く暗黒の地で、長い長い孤独のうちに
ニルザはいつしかその魂さえも闇に葬りさってしまった。
ニルザはニルザではなくなり魔王となったのである。
大戦の始まり
魔王となったニルザは、暗黒の勢力を使い世界を支配しようと決意した。
自分を遠ざけた、かつての守る者たちへの復讐を果たすために。
気が付けば世界は徐々に闇に覆われ、光りが途絶えてしまいそうになった……
草花は枯れ、生き物達は姿を消し……全てが終わってしまうかと思われたその時、一人の勇者が現れた……